自分の人生を振り返って残りの人生について考え、残された家族のために行う「終活」。
本記事では、
- 終活をするデメリットや問題点があれば知りたい
- トラブルを起こしたくない
という人に向けて、終活のデメリットや問題点をピックアップし、具体例や解決策までを詳しくお伝えします。
現在終活をしている人も、これから終活を始めようとしている人も必読です。
終活のデメリット・問題点
終活をする上でデメリット・問題点となるのは、主に次の2つです。
ネガティブになりやすい
終活では、葬儀・お墓・介護・延命治療など、命に関わることを考える時間が増えるため、ネガティブになりやすいというデメリットがあります。
無理に決断しようとしないこと、一人きりで悩まないこと、心配しすぎないことが大切です。
近くに家族がいれば、家族に話を聞いてもらうと良いですよ。
終活トラブルに巻き込まれる可能性
終活する人が増加するにつれて、終活に関するトラブルも多発しており、いつどこで被害に遭うかわかりません。
次の見出しで詳しく紹介していきます。
終活に関するトラブル事例
終活の市場規模は今や1兆円と言われておりますが、その裏では終活に関するトラブルが絶えません。
- 終活セミナーと称して人を集め、商品の契約を迫る詐欺
- 業者の倒産による金銭トラブル
- 準備しておいたお墓に入れないトラブル
一体どういうことなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
終活セミナーと称して人を集め、商品の契約を迫る詐欺
「終活セミナー」という言葉を聞いたことはありますか?
エンディングノートの書き方や、葬儀・お墓の選び方など終活に関することを講師が教えてくれるセミナーです。
主に互助会や葬儀業者が参加費無料で開催するのですが、中には悪徳業者も紛れています。
悪徳業者の詐欺の手法は、参加費無料で終活セミナーに人を集め、葬儀やお墓の契約を迫ったり健康商品を買わせたりするというもの。
悪徳業者の本来の目的は終活セミナーで話を聞かせるのではなく、集まった人たちにお金を使わせることです。
こういった終活セミナー詐欺に遭わないためには、セミナーの主催はどこの企業の誰なのか?をしっかり確認することです。
下記の記事で詐欺や終活セミナーについて詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
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業者の倒産による金銭トラブル
これは詐欺とはまた違う話なのですが、どんな企業でもいつ倒産するかわからない時代です。
実際に、葬儀やお墓の生前契約を行い数百万も支払っていたのにも関わらず、その業者が倒産してしまいお金が戻ってこなかったという事例があります。
生前契約をする時は料金を前払いするのではなく、後払いできるところを選ぶなどして備えましょう。
準備しておいたお墓に入れないトラブル
生前にお墓を買っておいたのに、そのお墓に入れないというトラブルも多発しています。
これはNHKのクローズアップ現代で特集されたお話しなのですが、
生前にお墓を準備しておいたが、認知症などが原因で誰もお墓の場所を確認できない、遺骨を運んでくれる家族がいない、家族がいたとしても遠方のため分からないといった理由から、自治体が遺骨を管理することになってしまう事例です。
準備したお墓に入れないという事態を防ぐためには、お墓選びは家族や親族と相談しながら決めることが大切です。
残された家族や親族がお墓参りしやすい場所を考慮したり、こんなお墓が良いなど家族の希望を聞いたりすることができます。
終活のトラブルを私たちはどう防ぐか
終活トラブルは、いつ私たちの身に起こるかわかりません。
安心して終活を行うためには、
- エンディングノートに葬儀やお墓の希望をしっかりと書いておく
- 家族や大切な人にエンディングノートがあること(最期の希望があること)を伝えておく
- 前払いではなく後払いできるサービスを契約する(後から多額の請求がこないように、追加料金の有無を必ず確認しておくこと)
- 自治体の終活サービスを利用する
といったことを心がけるようにしましょう。