終活の一環として、エンディングノートを書く人が増えています。
エンディングノートには市販のもの、無料配布されているものがある中で、スマートフォンのアプリも登場しています。
スマートフォンのアプリは無料のものが多く、ダウンロードするだけで書き始めることができるのでとても便利!と思いますよね。
しかしですね・・・
スマートフォンのアプリでエンディングノートを書こうと、おすすめアプリを探している方。
結論から言うと、エンディングノートをスマホアプリで管理するのはやめた方が良いです。
筆者は、自分のエンディングノートをアプリで管理しようとは思わないですし、家族がアプリでエンディングノートを書くなんて言ったら絶対やめさせます。
では、なぜ筆者がアプリをおすすめしないのか?
本記事では、その理由や対処法について詳しくお伝えします。
エンディングノートアプリのレビューを見てみると…
iPhoneのApp Storeで「エンディングノート」とアプリを検索すると、現時点で無料・有料あわせて8個のアプリが出てきます。
1つ1つ、アプリの内容やレビューを確認していくと、複数のアプリで以下のようなレビューが見つかりました。
▼プライバシーダダ漏れかも
▼個人情報ダダ盛れでしょこれ
レビューの内容を簡単にまとめると、
- 「メアドやパスワードを勝手に会社の方へ送る、になっている」
- 「私が亡くなった後、遺族にメールで内容を請求するシステム」
- 「本当に終活を必要としている人から、情報を盗み取る?アプリです」
- 「最初のパスワード設定するところから違和感あり」
恐ろしいですね・・・。
これでは、残された家族や会社の関係者などに多大な迷惑がかかってしまいますよね。
アプリを使った過去の不正・悪用事例
アプリを使った不正や悪用は、エンディングノートだけの問題ではありません。
ここでは、過去に実際に起きたアプリを使った不正・悪用事例を紹介しておきます。
- カレログ…恋愛支援アプリと称して、位置情報や通話記録の閲覧が可能
- アップティービー…端末固有番号、アプリ起動履歴などの情報を無断で収集し送信
- 金魚すくいゲーム…位置情報を米国の広告会社に送信
- ビューン…利用者が読んだ雑誌などの内容や閲覧時間を記録し送信
- マガストア…閲覧履歴を送信
- フェイクタイマー…画面に金銭を促すポップアップを表示
- the Movie…利用者の個人情報を外部送信
参考:J-STAGE
このように、個人情報の不正取得、外部送信、広告の強制表示、金銭を要求するワンクリック詐欺型など、不正どころか違法となりうるアプリが多数存在するのが現実です。
警視庁からも注意喚起あり
警視庁では、スマートフォンを利用する全ての方に向けてトラブルへの注意喚起をしています。
一部、アプリに関する注意喚起の文章を引用します。
無料アプリに要注意
「無料」アプリは、なぜ無料なのか、考えてみたことはありますか?
あなたの端末内に保存されている個人情報と引き換えに「無料」なのかもしれません。
また、正規のアプリケーション配布サイトに掲載されているアプリであっても、監視や審査を逃れて不正なアプリが紛れ込んでいる可能性はゼロではありません。
アプリをインストールする際には、「アクセス許可」を確認し、本当に必要な権限なのか判断してからインストールしましょう。
エンディングノートアプリの全てが危険な不正アプリだとは言いませんが、自分自身の大切な情報を守りたいのであれば、安易にアプリで個人情報を入力することは控えた方が良いです。
エンディングノートアプリに限らず、どのジャンルのアプリでも実際にこういった事例があったということ、注意が必要なことを知っておいて欲しいと思います。
どうしてもスマホで管理したいなら…
スマホ(もしくはパソコン)で管理したいなら、アプリではなく文書や画像にしてSDカードやUSBメモリで管理すると良いです。
※ただし、SDカードやUSBメモリはとても小さいので紛失しないように注意!
保管する時は、大きめの封筒に入れてメモや手紙をつけ、残された家族が分かるようにしておくことがポイントです。
エンディングノートは、やっぱりアナログで残そう
エンディング「ノート」と呼ばれているわけですから、やっぱり“温かみを感じられる手書き“が一番だと思います。
データのように一瞬で消える心配もなく、好きな時に手軽に書き足せて、資料もサッと挟んでおくことができます。
これからエンディングノートを使って終活を始めようという方は、ぜひ次の3つをチェックしてみてください。
筆者愛用のエンディングノートはコレ
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市区町村の公式サイトではPDFファイルを無料配布
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市販のエンディングノートで人気なのはコクヨ
コクヨ<KOKUYO>もしもの時に役立つノート(エンディングノート)
安心して終活ライフを送りたいものですね。最後までお読みいただき、ありがとうございました。