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【終活の始め方】始める時期やタイミング&やることチェックリストまとめ

終活とは、残りの人生をどう過ごすか考え、元気なうちに介護や病気治療、葬儀、お墓などの準備をしておくことです。

終活と聞いてネガティブな印象を持たれる方も多いかもしれませんが、実は終活は「残された家族に迷惑をかけない」「介護や入院が必要になった時のための備え」といった家族への配慮に繋がるため、取り組む方が年々増えてきています。

この記事では、これから終活を始めてみようとお考えの方に向けて、

  • 終活って具体的に何をするの?
  • エンディングノートの書き方は?
  • 終活を行うタイミングはいつ?何歳から始めるのがベスト?

といった終活の基本をお伝えします。

終活の基本はエンディングノートと生前整理

終活でやるべきことの基本は、大きく分けると以下の2つです。

  1. エンディングノートを書くこと
  2. 身の回りの生前整理をしておくこと

簡単に言えば、ノートを書いて身の回りの整理をしておく…ということになりますが、深掘りしてみると意外と大変な作業に感じると思います。

次の見出しから詳しくチェックしていきましょう。

エンディングノートを書く

エンディングノートとは、あなたが亡くなった後に家族が手に取って、諸々の手続きを進めるためのノートです。

エンディングノートには、あなた自身の情報や亡くなった後の希望を書き留めます。

書いておきたい内容は数多くありますが、まずはあなたが必要だと思う内容から書き留めていってみてください。

自分には分かるけれど家族が読んでみたら分からない…ということのないように、家族の誰が読んでも分かるように書くのがポイントです。

下の表には、エンディングノートに書いておきたいこと一覧を記してあります。

下記の一覧表を参考にご自身でノートを準備しても良いですし、書くべき項目がすべて詰まった無料のエンディングノートもあります。

参考記事エンディングノート(終活ノート)を無料で貰ってみたら高クオリティで驚きました!

【エンディングノートに書いておきたいこと一覧表】

あなた自身の情報 名前、生年月日、血液型
本籍地、住所、電話番号
住民票コード、マイナンバー
家族や親族の情報 家族の名前、続き柄、住所、電話番号
養子の有無
相続のときに使用する家系図
職場、友人、知人の情報 職場や同僚の連絡先
友人、知人の連絡先
葬儀に参列して欲しい人の連絡先
ペットの情報 ペットの持病の有無
かかりつけの動物病院
加入しているペット保険
与えているペットフード
継承してくれる飼い主の連絡先
身の回りのこと 運転免許証、健康保険証、年金手帳、パスポートの保管場所
契約中のパソコンやスマホの情報
ホームページやSNSのIDとパスワード
お金のこと 銀行名、口座番号、暗証番号、印鑑
公共料金の自動引き落としの情報
クレジットカード、電子マネー、ポイントカード
加入している年金や保険に関する情報
証券や不動産などの資産の有無
借入金やローンの有無、返済方法、保証人
貴金属や宝飾品の有無
介護や医療のこと 持病やアレルギー
常用している薬
かかりつけの病院名、医師名、電話番号
希望する介護施設や内容、費用について
葬儀やお墓のこと 希望する葬儀会社、内容、費用について
菩提寺(お世話になっているお寺)の連絡先
喪主を頼みたい人
遺影に使って欲しい写真
お墓の所在地や連絡先
希望する納骨方法
お墓の継承者
遺言のこと 遺言書を作成しているかいないか
遺言書の保管場所
作成時に相談した専門家の連絡先

エンディングノートには法的効力がないことに注意!~エンディングノートと遺言書の違い~

ここで、エンディングノートと遺言書の違いについて確認しておきましょう。

エンディングノート 法的効力なし
・書き方や書く内容は自由
・主に身の回りのことや葬儀の希望などを書く
遺言書 法的効力あり
・既定の書き方でないと無効になる場合がある
・主に財産の分け方について書く

エンディングノートは、自分の好きなことを好きなように書ける点がメリットですが、法的効力はありません。

そのため、相続について細かく書きたい場合は法的効力のある遺言書を準備しておきましょう。

遺言書を書く際は、弁護士や行政書士などの専門家に相談して書くか、「遺言書 書き方」などと検索して書いてみてください。

遺言書は必ずしも書かなければいけないというわけではありませんが、大切な家族同士の遺産トラブルを防ぐためにも書いておくことをおすすめします。

エンディングノートはどこにしまっておく?

せっかく書いたエンディングノートが、亡くなった後しばらくしてか見つかっても後の祭りですね。

エンディングノートを保管する際は、いざという時に見つけやすい場所に保管し、家族や大切な人に一言「エンディングノートがあるからね」と伝えておくと良いですよ。

▼詳しくはこちらの記事で紹介しています。

エンディングノートの保管場所エンディングノートの保管場所と知っておくべき注意点をお伝えします

身の回りの生前整理をしておく

エンディングノートの次は、身の回りの生前整理です。

生前整理でやることリストを紹介しますので、できることから少しずつ始めてみてください。

生前整理でやることリスト

不用品処分を始める

衣類、家具、家電、食器、本やDVDなど、身の回りのもので「もう不要だと思うもの」「現在使っていないもの」を処分していきます。

不用品を処分する方法には、リサイクルショップに出す、自治体回収に出す、人に譲る、ネットで売るなど様々な方法があります。

物が多過ぎて1人ではとても作業しきれないという場合は、不用品回収業者に頼むのもひとつの手です。

形見分けの準備をしておく

形見分けとは、遺品となる洋服、時計、バッグ、家具などを、親戚とごく親しい知人に贈るという儀式です。

仏式は四十九日の後、神式は五十日祭の頃に行います(キリスト教には特に形見分けという風習はありません)。

遺族から形見を受けて欲しいを言われた時は、言われた人が取りに行くのがマナーなので、自宅に招いてお渡しできるようにしておきましょう。

※目上の人には形見分けをしないのがマナーです。
※贈る時は袋や布に包んではいけません。包まずにそのまま渡します。

生命保険や年金に関する情報をまとめておく

あなたが亡くなった後、遺族が受け取れるお金があります。例えば、「遺族年金」「未支給の年金」「生命保険の保険金」などです。

残された遺族が手続きをする際、年金手帳や年金証書、保険証券などが必要になりますので、分かりやすいようにまとめておくと良いでしょう。

写真の整理、遺影の準備をしておく

あなたが亡くなった後、何十枚、何百枚とある思い出の写真の中から、遺影に使う写真を選ぶのは残された遺族にとっては辛い時間です。

遺影に使って欲しいと思う自身の写真を2~3枚選んでおくと良いでしょう。

葬儀の準備をしておく

葬儀は、亡くなってから2~3日という早さであっという間に終わってしまいます。

突然のことで家族に迷惑がかからないようにと、事前に自分の葬儀について準備しておく方が増えており、予約や早割を行っている葬儀業者も増えています。

早割のある葬儀業者:小さなお葬式

霊園や墓石を選んでおく

最近では、ペットと一緒に入れるお墓やガーデニング霊園なども豊富です。

ネットで探すことも可能ですが、お墓巡りや現地見学に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

終活を行うタイミングはいつ?何歳から始めるのがベスト?

終活の意識調査(地方経済総合研究所)によると、終活を始めるタイミングで最も多かったのは「60代から」でした。

50代から意識し始める人も多く、早く終活を始めること自体はとても良いことですが、年を重ねるにつれて考え方が変わることも大いにあるため、こまめに見直すと良いでしょう。