私自身、成人式には参加しませんでした。
当時は「行った方がいいのかな」と迷ったものの、振袖の準備もしていなかったし、親も「無理して行かなくてもいいんじゃない?」というスタンスで、特に会いたい友達もいなかったので不参加を選びました。
それから約15年経ちますが、「行けばよかった」と思ったことは一度もありません。むしろ、自分にとって気の進まない行事に無理して参加しなくてよかったと感じています。
でも、成人式を「一生に一度の晴れ舞台」として楽しみにしている両親や親戚がいる人にとっては、自分だけで簡単に決断できないこともあると思います。
この記事では、「成人式に行きたくない」と感じる人の気持ちを整理しつつ、参加しなかった私の体験談を交えて、安心できる選択肢を考えていきます。
成人式に行きたくない理由あるある
「成人式に行きたくない」という気持ちには、よくある共通点があります。実際に声として多いのは次のような理由があると思います。
- 地元の人間関係がしんどい
- 仲が良くなかった人と顔を合わせたくない
- 苦手な同級生との再会が気まずい
- いじめや嫌な思い出がある
- 同窓会やお酒の席が苦手
「成人式=地元の同窓会」という空気があるため、人間関係が理由で参加を避けたい人はかなり多いです。成人式の後には二次会や飲み会がつきものですが、「あの空間に入りたくない」と思う気持ちもよくわかります。ちなみに私はそもそも誘われなかったので、その点では気が楽でした。
- 振袖のレンタルや購入に数十万円かかる
- ヘアメイクや着付け、美容院代が追加で必要
- 男性でもスーツや袴にお金がかかる
こういった費用面の問題もあると思います。たった一日のために数万円〜数十万円を払うのは、正直コスパが悪いと感じる人も多いのではないでしょうか。
- 仲のいい友達が県外や都心に出てしまった
- グループで参加する雰囲気が強く、一人だと浮きそう
- 「誰と行くか」を考えるだけで憂うつになる
成人式は「友達とワイワイするもの」という空気があります。付き添う友達がいないと参加しづらいですよね。私自身も高校時代に市外へ引っ越したため、成人式に行けば完全にぼっち確定でした。招待状には「引っ越し前の市でも参加可能」と書かれていましたが、それでも行こうとは思えませんでした。
- 家族が振袖や式の準備に関心を示さない
- 写真やイベントにあまりこだわらない家庭
- そもそもイベントに魅力を感じない
親が乗り気じゃない場合もあると思います。私の家はイベントごとに無頓着で、SNSで友人たちが「振袖の前撮り!」と盛り上がっていても、私は何の準備もしていませんでした。
行かない選択をしても大丈夫?
結論から言えば、成人式に行かなくても人生に大きな影響はありません。履歴書に「成人式不参加」と書くこともありませんし、社会人になってから仕事で困ることもありません。
ただ、20代前半くらいまでは同年代との会話の中で「成人式どうだった?」と話題に上がることがありました。そこで「行っていない」と答えると驚かれたり、ちょっと気まずい空気になることがあり、少しめんどくさかったくらいです。それでも、数年も経てば成人式の話題は出なくなります。
つまり「行かないことによる後悔」があるかどうかは人によって違いますが、長期的に見れば大きな問題にはなりません。
両親や親戚が楽しみにしている場合
自分は行きたくなくても、親や祖父母が楽しみにしている場合もありますよね。そんな時は以下のような方法で折り合いをつけられるかもしれません。
記念写真だけ撮る
振袖やスーツ姿で写真を残せば、親も満足してくれることが多いです。
家族でお祝いの食事をする
成人式に出なくても、食事会や小さなパーティーを開くことで「お祝いの形」は作れます。
気持ちをしっかり伝える
「行きたくない理由」をきちんと説明すれば、理解してくれるはずです。
家族や友達に「なんで成人式行かないの?」と聞かれたときの答え方
成人式に行かないと決めた場合、家族や友達から「なんで行かないの?」と聞かれることもあると思います。そんな時に角が立たず、相手が納得しやすい答え方をいくつか紹介します。
費用を理由にする
「振袖やスーツの費用が結構かかるし、今は他のことにお金を使いたいから」
お金の問題は多くの人が理解できるので、一番無難な理由です。
人間関係を理由にする
「会いたい友達がいないから」
「あまり地元に知り合いがいなくて…」
実際に多くの人が感じる理由。シンプルですが、無理に突っ込まれにくいです。
自分の気持ちを率直に伝える
「人が多い場所やイベントが苦手だから」
「そういう行事にあまり興味がなくて」
自分の性格を理由にすれば、否定されにくい言い方になります。
別の形でお祝いすることを伝える
「成人式には行かないけど、写真は撮るつもり」
「家族でご飯に行ってお祝いしたいなと思ってる」
特に親や祖父母に対して有効。お祝いを大事にしている気持ちが伝わります。
ユーモアでかわす
「行ったら逆に目立っちゃいそうだから笑」
「成人はしたけど、中身はまだ学生気分だから式はパスで!」
仲のいい友達や軽い会話なら、笑いに変えてしまうのも一つの方法です。
行くか迷っている人へ
「行かない」と決めても大丈夫。将来、大きな後悔になる可能性は低いです。
「行く」と決めても、無理に楽しむ必要はありません。最低限の参加で早めに切り上げても構いません。親や友人の期待があるなら、それを叶える“形だけの参加”もアリです。
大切なのは、「行かなくても人生に影響はない」という安心感を持ちながら、自分と周囲の気持ちをバランスよく考えること。
成人式はあくまで人生の通過点のひとつ。参加するかどうかは、あなた自身が納得できる選択をすれば大丈夫です。